ストレスで疲れた時に、指圧を受ける…

女性の皆さんは仕事のストレスで疲れたとき、それをどのように解消していますか。一般に体の疲れは「休息」で取り、心の疲れは「運動」で取ると言われています。ストレスでカリカリした時などは運動で汗を流すと筋肉が和らぎ心が落ち着きます。また心と体は繋がっていますから、心が疲れている時は体にも無理が掛かっているものです。ですから体の疲れを積極的に取ってあげると、ストレス疲れが和らぎ、さっぱりする事が多いのです。

ストレスとは…

厚生労働省によるとストレスとは「外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のこと」だそうです。外部からの刺激には、天候や騒音、病気や不安や悩みなど。また人間関係や仕事の多忙なども指摘されています。面白いことには、進学や就職、結婚、出産といった一般に喜ばしい出来事も、ストレスの原因とされています。嬉しい緊張もストレスになるんですね。
ある調査では、女性の94%が仕事でストレスを感じていると回答し、その原因のトップ3は「上司との人間関係」「給与が低い」「同僚・部下との人間関係」との事です。そして「将来への不安」「病気や健康不安」と続くようです。いずれも日常生活で誰にでも遭遇する事柄で、これを見ると女性は人間関係を始めとして、身近の事柄にストレスを感じていると言うわけです。

女性に多い介護ストレス

あと見過ごしててはらなないものに、介護によるストレスがあります。女性が中高年に達しますと、誰でもが両親の介護に直面します。それまでは他人事のように思っていた「介護」ですが、いざ自身に降りかかって来ると結構大変なものです。毎日の起床、座る場所などを変える移動や体位の変換。着替えやトイレや入浴の介助など身体的に負担が実に大きいです。それだけでも大変なのですが、それ以上に介護では精神的ストレスが大きいのです。これは経験された方はよくご存じですが、相手が娘という事で無神経な指示をされたり、横柄な言葉や文句を受けたりすると、大変さを我慢しながら介護を行っているのに、ついイライラカリカリしてしまうんですね。これが毎日続きます。日本ではまだまだ介護は女性が…という観念があるので、孤立しやすく一層ストレスが募るんです。

ストレスの症状は…

ではストレスが溜まると、どのような症状が出るのでしょうか。一般的には次の症状が指摘されています。身体的には貧血、めまい、立ちくらみ、下痢、便秘、微熱、偏頭痛、不眠、過食。これらは自律神経の乱れです。また精神的には表情がなくなる、独り言が多くなる、気性が荒くなる、他人と話すことが億劫、物事に無関心になる…などが指摘されています。ただこれらすべて出るわけではなく、人によってこれらの症状が出るという事です。
ストレスが溜まりすぎると、自律神経の働きやホルモンバランスに悪影響が及びます。 そのため自律神経が乱れると免疫力が低下して身体が不調になったり、気分が落ち込みやすくなったりします。 特に女性の場合は、ホルモンバランスの乱れによって、生理不順が起こる人もいます。

ストレス発散が出来ない…その理由は

誰でもが抱えているストレスですが、ではそのストレスを上手に発散・解消しているのか。調査ではストレスの発散ができていると思う人は40%強。つまり半数以上の人がストレス発散がうまく出来ていないのです。ではなぜ発散ができないのか。仕事が忙しいが一番の理由に上がりそうですが、多忙な人でも上手に発散している人は大勢います。やはり一番には、その人の考え方にあるようです。

ストレスの解消方法

ストレスの解消は各人の習慣に合せて自由に行って良いのですが、一般に勧められているのは「趣味の充実」「おしゃべり」「食事を楽しむ」「ショッピング」「運動」「入浴」「睡眠」などです。ただストレス源がはっきりしているなら、その解決法を探るのもストレス解消につながると思います。ここでは三つに分けて考えてみましょう。

身体からのアプローチ

筋肉を弛めますと、体はリラックスします。身体面からの対応としては、軽く汗をかく程度の「運動・散歩」、軽い「ストレッチ」、声を大きく出す「カラオケ」、リラックスのための「睡眠」。20分程度のぬるめの「入浴」などがあります。ただこれらは運動のための運動ではなく、あくまでリラックスするための運動です。夢中になりすぎて身体が痛くなるまで動いたり、ケガなどをしては本末転倒ですから、日常生活の中で無理をせず弛めに行うのがポイントです。

気持ちからのアプローチ

精神的にホッと出来、リラックスできるものです。例えば夢中になれる「趣味」。イライラを発散できる「おしゃべり」。心を落ち着かせる「音楽や芸術鑑賞」。苛立った神経を鎮める「香り」。ちょっとした「小旅行・ドライブ」…等々。ポイントは日々の喧騒から離れて、一人没入できるものを選ぶことです。大袈裟なものでなくともよいので、ちよっとした事をマメに実践してみる事です。

ストレス源からのアプローチ

ストレスの源が解っていて、その改善が見込めそうな時には実践してみると良いでしょう。介護ストレスなどは、考えようによっては意外とストレス改善ができるものです。なぜストレスが起きるのかと言うと、大方の場合その人の考え方によるものが多いです。つまりある事象に遭遇して「これが怒らずにいられるか…」「イライラせずに居れるか…」と思ってカーとなったりイラっとなってしまうんですね。それなら割り切ってしまうのも手です。事実介護ストレスで痛い目にあった女性は、上手に「手を抜く」事を考えてストレスを減らしています。今自分の置かれている現状を見直して、そのストレス源からの攻撃を上手に「いなす」事も、立派なストレス解消法です。

指圧もストレス緩和に有効

最後に指圧によるストレスの緩和を述べておきます。先に述べた通り、ストレスの緩和には体を動かして「筋肉をリラックス」させ、そして「自律神経を整え」て体の不調を取ること。そして穏やかな刺激で苛立った「神経を鎮静」させてリラックスする事が大切です。
指圧をするとコリで固くなった筋肉が弛みリラックスします。そして指圧のゆったりしたリズムは、興奮した神経を和らげ気持ちを鎮めてくれます。時として、体の不調を訴えて受療される方も居ますが、指圧によって体の不調が整い、リラックスして気分の爽快感が味わえます。さらに継続的に行いますと、次第にストレスでカリカリする気分が起き難くなって来ます。心が落ち着いて、気持ちにゆとりが出て来るのです。

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≪当会の沿革≫ 経絡指圧普及会・池袋治療室
 当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。特に治療では、古来から伝わる漢方式の施術を実践し、利用者の皆さんの体の不調を治す指圧を実践しています。
 平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。
経絡指圧普及会:℡.03-3985-1060