夜間・突然の腹痛に指圧で対処…

滅多にある事ではないのですが、まれに急な体調トラブルに遭遇する事があります。その時人が居れば共同して手当てをしますが、居ない時は自分ひとりで手助けをする事になります。最近私もそんなトラブルに遭遇し、うまく指圧で切り抜けました。その様子を忘備録としてまとめてみました。

その場にヘタり込んだ女性…

老人ホームに仕事で出かけた時のことです。夜9時ちかくになって、そろそろ消灯の時刻…。するとエレベータが止まって一人の女性入居者が受付に来ました。そして「突然おなかが痛くなって…。薬はありますか」と訴えるのです。あいにく常備薬はないので、その旨を言うと女性はお腹を押さえてその場にヘタり込んでしまいました…。

部屋に戻って応急指圧を

どうも相当痛いらしいのです。イタタ…ッ、顔をしかめてうずくまりました。吐き気や悪心、下痢、発熱はないようです。家族に電話したものの、電話に出ない。そこで受付に来たと言います。救急車には載りたくないそうです。そこで一応お部屋に戻って貰うことにしました。 刺しこむような強い痛みが上腹部にありますが、しかし下痢や発熱、吐き気がない事から食中毒の類ではないようです。そこで女性を居室のベッドに横向きに寝かせ、両脚は抱え込むようにしてもらいました。 このようにすると、痛みが軽くなるのです。 次に、背中に手を回して支え、もう片方の手で痛むお腹に手を当てました。痛みを受け止めるような心持で、しっかりと胃部に手をあてます。女性は呼吸を荒げ痛い痛いの連発ですが、5分ほどすると胃と腸にかけてグーと音がし始めました。良い兆候です。

指圧でウソのように痛みが…

そのまま手を当て続けました。すると更にお腹はグーグーと鳴りだし、荒々しかった呼吸も徐々に穏やかになって来ました。そして女性の口からも「ああ、段々痛みが和らいで来ました」との言葉が出てきたのです。更にそのまま当て続けると「もう殆ど痛くありません」との事。 もう大丈夫ですよ。痛みはもう出ませんから、そのままお休み下さい。 と声を掛けて退出したのです。

腎・膀胱・胃のツボに反応が…

手品のような治り方ですが、これは不思議でも何でもありません。女性の背中に手を当ててみると腎の経絡の歪みがでていました。これは冷えと気疲れです。またこの女性は元来胃腸が弱い体質の方で、胃には出やすいようなのです。 確かに胃痙攣のような激しい痛みはあったのですが、その割りには①吐き気がない、②熱もない、③下痢もない、④元気があることから軽症ではないか。そしてこれは虚証による急性痛ではないかと判断したのです。 そのような場合は、手をお腹に当てて痛みが去るまで持続圧すればよい。 今回はこれが効を奏したようです。

このように書きますと随分格好良く聞こえますが、実際の現場では余裕なく、ただ痛い所に必死に手を当てていた…というのが本音です。それで治ってしまったんです。ですから私の技術というより、その方の回復力が勝っていたと言うことだったんだと思います。

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≪当会の沿革≫  経絡指圧普及会・池袋治療室
 当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。特に治療では、古来から伝わる漢方式の施術を実践し、利用者の皆さんの体の不調を治す指圧を実践しています。
 平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。