兆候① お腹を押すと「張り」が…
ここで「張り」と言うのは、そこを圧すと「張ってるな」と感じることです。
そこでまず不調を訴える人のお腹を、手のひらで圧してみましょう。
抑え方は手根(手のひらの付け根)を使って、おへその周りを時計回りに軽く圧してみます。
すると所々に手根が入り難いと言うか、固い部分があったりします。
傾向としてこの固さが硬いほど、数が多いほど、また広いほど、また沢山あるほど不調は大きいと判断して良いのです。
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兆候② お腹を押すと「痛み」が…
次に押して痛い場所を見つけます。
これは自発痛ではなく、押した時痛いという事で「圧痛」と言います。
人差し指と中指、薬指の三つの指先を揃えて圧してみます。
表面にある場合も多いのですが、深いところにある圧痛もあります。
これも時計廻りに万遍なく押してみて下さい。
ただ相手が「不快」と感じるようでは害に成りますので、相手が辛くない程度の力で押してみて下さい。
これも圧痛が強いほど、また数が多いほど不調が大きいと判断して良いのです。
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次にその対策は…
痛い場所や張りのある場所が分かったら、今度はそこに手のひらを当てて、じっと静かに保持してみます。
この時強く押す必要はありません。
相手が気持ちいいと感じる程度の圧加減で保持してみて下さい。
イメージとしては「押す」というより「手を載せる」と言った方がいいでしょうか。
そんな感じでやってみて下さい。
そうすると段々その場所が暖かくなって、そして皮膚が柔らかくなって来るのを感じます。
更にそのまま続けていると、最初痛かった「圧痛」や固かった「張り」が弛んで来たり、数が減ったりして来ます。
すると当初感じていた不調も、段々らくになって来るのです。
まとめ
自律神経が寒さに順応しないと「種々の小さな症状」が出て来ます。症状はひと様々ですが、漢方的に診ると、いずれもお腹に「張り」と「圧痛」が出て来ます。その張りや圧痛が大きい程、コンディションが落ちていると考えてよいのです。対策としては張りや圧痛に手を当てて、それが弛むまでジッと静かに押さえます。すると緊張していた筋肉が弛み、「張り」や「圧痛」が弛んだり数が減ったりして来ます。それに連れて体のコンディションが整って来るのです。簡単な方法ですが、ぜひ一度試してみて下さい。
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