秋になって起こる不調!これが体調不良のサインです

 
 ここに来て急に寒くなりました。これまで薄手の服を着ていたものが、急に厚手の服に衣替えです。こうなると体も寒い体制にシフトする必要があるわけですが、人によってはそう簡単にチェンジできません。つまり自律神経の失調による不調です。では体調不良をどのように調べたら良いのでしょうか。ここでは指圧による簡単なチェック法をご紹介します。
 

兆候① お腹を押すと「張り」が…

一般に体に不調を感じると、お腹(腹壁と言います)に「張り」が出て来ます。

ここで「張り」と言うのは、そこを圧すと「張ってるな」と感じることです。

そこでまず不調を訴える人のお腹を、手のひらで圧してみましょう。

抑え方は手根(手のひらの付け根)を使って、おへその周りを時計回りに軽く圧してみます。

すると所々に手根が入り難いと言うか、固い部分があったりします。

傾向としてこの固さが硬いほど、数が多いほど、また広いほど、また沢山あるほど不調は大きいと判断して良いのです

 

兆候② お腹を押すと「痛み」が…

次に押して痛い場所を見つけます。

これは自発痛ではなく、押した時痛いという事で「圧痛」と言います。

人差し指と中指、薬指の三つの指先を揃えて圧してみます。

表面にある場合も多いのですが、深いところにある圧痛もあります。

これも時計廻りに万遍なく押してみて下さい。

ただ相手が「不快」と感じるようでは害に成りますので、相手が辛くない程度の力で押してみて下さい。

これも圧痛が強いほど、また数が多いほど不調が大きいと判断して良いのです。

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次にその対策は…

痛い場所や張りのある場所が分かったら、今度はそこに手のひらを当てて、じっと静かに保持してみます。

この時強く押す必要はありません。

相手が気持ちいいと感じる程度の圧加減で保持してみて下さい。

イメージとしては「押す」というより「手を載せる」と言った方がいいでしょうか。

そんな感じでやってみて下さい。

そうすると段々その場所が暖かくなって、そして皮膚が柔らかくなって来るのを感じます。

更にそのまま続けていると、最初痛かった「圧痛」や固かった「張り」が弛んで来たり、数が減ったりして来ます。

すると当初感じていた不調も、段々らくになって来るのです。

 

まとめ

 自律神経が寒さに順応しないと「種々の小さな症状」が出て来ます。症状はひと様々ですが、漢方的に診ると、いずれもお腹に「張り」と「圧痛」が出て来ます。その張りや圧痛が大きい程、コンディションが落ちていると考えてよいのです。対策としては張りや圧痛に手を当てて、それが弛むまでジッと静かに押さえます。すると緊張していた筋肉が弛み、「張り」や「圧痛」が弛んだり数が減ったりして来ます。それに連れて体のコンディションが整って来るのです。簡単な方法ですが、ぜひ一度試してみて下さい。 

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 当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。特に治療では、古来から伝わる漢方式の指圧を実践し、利用者の皆さんの体の不調を治す指圧を実践しています。平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。

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