指圧の技術を伸ばすコツ・量より質を目指せ

なかなか自分の治療技量が上がらない…。そう悩んでいる治療院の先生は意外に多いのではないでしょうか。確かに技量が低いと自信を持って施術に当たれませんし、第一それでは面白くないですよね。それでは技量上達のコツとは何でしょうか。それはまず

   「量」より「質」を求める

という事です。具体的に言えば

   10回のラフな施術より1回の細心の施術を行え

という事です。指圧業界には「1,000人指圧」といって上達のためには、とにかく多人数の指圧を奨励する人が居ます。それは1,000人指圧をすれば「指頭心眼を開く」と言って『多人数の指圧をこなしてこそ本物になれる』と考えるからです。これはスポーツの世界では常識的に言われることですよね。しかし手技療術の世界では、1,000人指圧をしても、実行方法が悪ければ結果はダメなんです。沢山こなせば上達すると言った保障はどこにもないのです。

第一毎日沢山の患者に施術できる指圧師は恵まれています。治療室によっては一日2~3人という所も少なくないのです。何を隠そう私、藤崎も習い初めの頃(アマチュアの頃)は月に一人しか指圧が出来ませんでした。しかし負け惜しみではありませんが、月に一人だからこそ、その人に全力集中できると言うメリットがありました。一人の患者を大切に施術して「ああでもない。こうでもない…」と自問自答しながら指圧する。これが良かったと思っています。

 

 

毎日沢山の患者が押し寄せる治療室は、いっけん恵まれた環境に見えますが、実は「こなす施術」になりがちです。こなすのに精いっぱいでとても集中なんて…というわけです。
ですから練習相手(または患者さん)が少ないからといって嘆かず、むしろ少ないからこそ集中ができる。そして治療人数が少ない方が指圧治療の練習にはもってこい。こんな前向きの姿勢でやっている治療室なら、安心して通えると思います。

指圧修行は「量より質」の練習で間違いなく上達するのです。

1.関連記事:独学で経絡を学ぶ参考書『実践!経絡指圧の原理』

2.関連記事:指圧の効果を上げるコツは…

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≪当会の沿革≫ 経絡指圧普及会・池袋治療室
 当会は昭和63年に東京・国分寺市にてプロ指圧師の再教育の場として発足いたしました。業務内容は仕事に使える「全身指圧」習得のための入門、初級、中級の各種講座の『セミナー運営』と施術室での『指圧治療』です。特に治療では、古来から伝わる漢方式の施術を実践し、利用者の皆さんの体の不調を治す指圧を実践しています。
 平成16年には活動の拠点を東京の池袋に移し、現在はインターネットやSNSで幅広く対応しながら、一方では設立の精神である「寺子屋」式にこだわり、人間臭いコミュニケーションを重視して経絡指圧の実践に努めています。
経絡指圧普及会:℡.03-3985-1060、